トンボ池最新情報(2017年) |
2017年12月18日(月) トンボ池にこの冬はじめての氷がはりました! この冬一番の冷えこみとなった18日。トンボ池もこおりました。池の深い方の校庭側の半分くらいが氷におおわれてますが、田んぼエリアはこおってません。水の深さが浅い方がこおりやすい気がしますが、そうではないのかな。すでに先週からこおり始めていたチョウの庭ゾーンのコンテナの氷は、すでにかなりぶあつくなってます。(画像と情報提供:スタッフのNさん) |
2017年11月20日(月) あれ?太陽が二つ! 11月20日午後3時少し前、太陽に向かって左側に、明るい光が見られました。ハロ(太陽のまわりにできる輪、日暈=ひがさ)の一部がとくに目立ったものか、あるいは幻日(げんじつ)という現象(げんしょう)なのかもしれません。ハロも幻日も、空気中にただよう氷のつぶがプリズムのような働きをして起きる現象です。 まわりに高い建物がなければ、みなさんが見ている景色のおよそ半分は空です。ときどき空をながめ、いろいろな種類の雲の形を調べたり、ときには幻日やハロといったちょっと変わった現象を観察してみるのもよいかもしれません。 (画像と情報提供:スタッフのつとむさん) |
2017年11月3日(金) これな~んだ? 探検隊の畑でめずらしいイモがとれました。直径20センチ、重さは1個で2700グラムもあります。さて、これはなんでしょう? 煮ても焼いても食べられません。食べると舌(した)がピリピリするきょうれつな「えぐみ」があるそうです。でも人間はこれをある方法でおいしく食べることができるようにしました。みなさんもきっと食べたことがありますよ。さてなんでしょう? (ヒント) ※コンビニでは今の季節、レジのそばにかならずあります。 ※子どものすきなあまいおやつにもなります。 ※子ども達のお化けやしきで、おどかす材料として活やくすることもあります! →こたえ・・・コンニャクいも |
2017年10月16日(月) 事前調査活動 石神井川改修工事現場見学 上小の北を流れる石神井川で河川改修(かせんかいしゅう)工事が行われています。今から60年ほど前に、川ぞいのそれまで田んぼだった場所をうめ立てて都営住宅が作られたのですが、今回川はばを広げる工事が始まり、ふたたびかつて田んぼだった地面が出てきました。今回、事務局スタッフが東京都の建設局から「田んぼの土が出てきましたよ」とお知らせいただいて見学させていただいたのは、豊城橋(郵便局のそばの橋)のすぐ西(上流)側。左岸(北側)の川岸を掘って広げている場所です。左下の写真の奥に見えているのが豊城橋。そのアップが右下の写真です。赤い矢印の部分で土の色が変わっているのがわかりますか。上のこげ茶色の土が60年前にうめ立てた土。下のおうど色の部分が元もとの田んぼの土と思われます。田んぼの上に約3mほど土をもったことがわかります。左上の黄色い矢印のものは、土の中から出てきたかつての川岸の土どめに使われていたと思われる松の木の杭(くい)だそうです。石神井川ぞいに田んぼが広がり、夏にはホタルが飛んで、カエルの声がひびいていたというかつての上石神井の風景を想像してみて下さい。今やっている工事が終わると川の両側はゆるやかな草地のしゃ面となり、川がふたたび身近に感じられるようになるはずです。楽しみですね。 しぜん探検隊では、上石神井の貴重な自然の一部である石神井川を見守り、子ども達につなげていく活動を今後も続けていきたいと考えています。 |
2017年10月8日(日) 上小産のお米を精米して食べよう! トンボ池の田んぼゾーンで育ててきた稲が実りました。今年はカカシのカカ君の活やく(?)で今までになくたくさんとれたので、台風の前に収穫して干しておきました。 この日は隊員手作りの昔ながらの道具を使って、稲のくきから実の部分だけを取る作業(脱穀=だっこく)をし、次にすりばちとボールを使って外のから(もみがら)を外して中のお米を取り出す作業をしました。これがなかなか大変でした。(中右の写真はもみがらをとったじょうたいのお米=玄米)玄米のままでは固いので、家庭用の精米機を使って外側の固い部分をこすり取り、ふだんみんなが食べている白米に精米しました。白米にしてから計量すると全部で約1合半。これをなべで炊いて(たいて)みんなで試食しました。一人分は一口ずつではありましたが、上小産のお米、なかなかおいしかったですよ。 ※この日の活動の様子は「活動日誌」のページもあわせてごらん下さい。 |
2017年9月20日(水) 上小の畑で見つけた青い宝石「オオセイボウ」 この美しいメタリックブルーを見て下さい!オオセイボウ。体育館の北がわの畑の草取りをしていて出会いました。花に来るハチのなかまです。「青い蜂」と書いて「セイボウ」と読みます。幼虫はスズメバチなどの巣に寄生(きせい)して育つのだそうです。おもしろいですね。生態を自分でもしらべてみましょう。 (画像提供:スタッフのつとむさん) |
2017年9月16日(土) 田んぼゾーンで稲かりをしました 台風が近づいてきたので、予定を早めて急きょこの日に田んぼゾーンの稲刈り(いねかり)をしました。今年はカカシの「カカくん」や、はりめぐらせたキラキラテープ・テグス(つり糸)などの効果があってか、田んぼゾーンの稲(いね)は、あまり鳥に食べられることもなく、豊かに穂(ほ)を実らせてくれました。4月29日に田植えをしてから140日目(20週間)の収穫(しゅうかく)です。しばらくはカブクワハウスの屋根の下で自然かんそうさせ、10月7日の活動で精米(せいまい)して食べてみる予定です。さて、上小産のイネの味はどんなでしょう? |
2017年9月7日(木) 水中の世界をのぞいてみませんか 水中を世界をのぞいたことはありますか?最近はいろいろ便利な道具があるので、トンボ池の中、川の中など、これまでだと観察がむずかしかった場所も観察できるようになっています。左は今日のトンボ池。クロメダカやアブラハヤなどの魚が泳ぎながらエサを食べています。(これを動画で撮影したのがこちら→)スタッフのお母さんが水中撮影ができる小型のアクションカメラで撮影してくれたものです。 右の写真は、柳瀬川(清瀬市)でスタッフのつとむさんが、同じく小型のアクションカメラで撮影したオイカワやカワムツが泳ぐ美しい水中の様子。(動画はこちら→) 探検隊では、最近、直接水中をのぞける「せんぼう鏡」も備品として購入しました。観察会などでみなさんも直接、トンボ池の中をのぞいてみて下さい。 探検隊では写真はもちろん、身近なしぜんを写した動画も募集しています。ぜひ挑戦してみて下さい。 |
2017年9月3日(日) とうめいなバッタ発見!? 「へのへのもへじ」カカシの「カカくん」と、はりめぐらせたキラキラテープ・テグス(つり糸)などの効果があってか、今年の田んぼゾーンの稲(いね)は、あまり鳥に食べられることもなく、豊かに穂(ほ)を実らせてくれています。(左) そんな田んぼのわきで羽が透明(とうめい)な小さなバッタのような虫を発見。(右)オンブバッタの赤ちゃんでしょうか。でもなんかヘンです。頭の部分は、とがったツノのよう。しらべてみると、これはバッタではなく、植物の汁(しる)をすうカメムシのなかまのテングスケバ。たしかに頭のツノみたいに見える部分はてんぐの鼻のよう。スケバとは「すき通った羽」の意味でしょう。わかりやすい名前です。小さいけれどよく見るととてもきれいなこん虫です。今の季節、クワの葉などを探すと見つかることがあります。探してみましょう。 |
2017年9月3日(日) アシタバの葉にキアゲハの幼虫がいっぱい トンボ池わきのバタフライゾーンはチョウのためのスペース。チョウが集まるようにみつの出る花、チョウの幼虫が食べる植物(食草)を集めて植えています。今の時期は、ナミアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、キアゲハ、キタキチョウ、ヤマトシジミなどたくさんのチョウが集まってきています。ニンジン、パセリなどセリ科の植物の葉を食べるキアゲハの幼虫がアシタバ(セリ科)の葉にたくさんいました。どくとくの色ともようなので、他のアゲハの幼虫とはすぐに見分けがつきますね。観察してみて下さい。 |
2017年8月26日(土) ギンメッキゴミグモ この美しい背中の銀色を見て下さい。その名の通りまさにメッキをほどこしたようなピカピカの銀色。ちょっとしたすき間などに巣を作る5ミリほどの小さなクモです。探せばどこにでもいる身近なクモです。小さいので見過ごしてしまいがちですが、ちょっと虫メガネやマクロレンズでのぞくとこの美しさに出会えますよ。 (画像提供:スタッフのつとむさん) |
2017年8月16日(水) カブトムシが卵を産んだよ! 上石神井産のカブトムシの卵(矢印)と幼虫です。卵はまだ長細いので産みたいホヤホヤですね。正確な数は数えていませんが、30匹〜100匹はいそうです。これをまたみんなで大事に育てながら観察し、来年、元いた森に返しましょう。 (画像提供:ジュニア隊員3年生のNくん) |
2017年8月13日(日) 石神井川沿いでセミの羽化を観察しました 団地の石神井川沿い、植え込みでセミの羽化が盛んです。 昼間はミンミンゼミがたくさんないていますが、このところアブラゼミが増えてきたようです。 南側の斜面の林からはヒグラシの声も聞かれます。 祝儀山ちびっ子広場では夜に咲くレースのようなカラスウリの花も見られるようですから、夜のお散歩を楽しんでみてはいかがでしょう。 |
2017年8月3日(木) ニイニイゼミの羽化 土曜日の観察会の下見に善福寺公園に行ってきました。昼間でも羽化することがあるのですね。羽化したばかりの白いアブラゼミや、色はついてきたもののまだぬけがらの上にとまっているニイニイゼミ(写真)などを見ることができました。今週末あたりは、羽化観察にはちょうどよいタイミングのように思われます。参加予定の方はお楽しみに! |
2017年7月29日(土) 田んぼゾーンをみはる「カカくん」登場 田んぼゾーンのお米がスズメなどに食べられてしまわないように見はるたのもしい番人「カカくん」のたん生です。夏休みのミニ活動「かかし作りプロジェクト」のメンバーが材料を持ちよって作り上げてくれました。カカくんは、朝早くから夜、暗くなるまで田んぼゾーンをしっかり見はってくれるはず。みなさんはそんなカカくんのことをいじめたりしないでやさしく見守ってあげてくださいね。 |
2017年7月25日(火) ギンヤンマ(2匹目)のヤゴが羽化しました 6月に行われた探検隊のしぜん教室「ヤゴ救出大作戦」に参加し、ギンヤンマのヤゴを持ち帰って飼育に挑戦して下さっていたWさんよりおたよりをいただきました。 「ボイル海老で育ったヤゴの2匹目が羽化してました。昨日色が前回のヤゴに近づき、そろそろかなって思い、動画撮影の準備をっておもいながら、今日も準備かなって感じでいました。 リビングに置いてあり、明るいので、12時の寝る時まで何も変化がありませんでした。 朝6時に起きたら、もう抜け殻、 我が家のリビングは吹き抜けなので大捜索でした。しかし、近くのカーテン裏にいました。 動画がとれなくて残念でしたが。無事に2匹を成虫まで育て上げて満足感で一杯です。ありがとうございました。」 上の写真のなんと美しいこと!この羽のキラキラは羽化したてのほんのわずかな時間しか見られないものです。羽化の瞬間は見逃してしまったとのことですが、これを見られただけでもがんばって2カ月間飼育されたかいはあったことでしょう。来年はぜひ羽化の瞬間の観察や動画撮影もがんばってください。ご報告ありがとうございました。 |
2017年7月22日(土) イネの花がさきはじめました&美しいイモムシ お米(イネ)の花を見たことがありますか。花といっても、きれいな花びらはありません。緑色の「もみ」が二つにわれて中からおしべ(写真のやじるしのぶぶん)がとび出してきます。そのおしべのあたまから「花ふん」がちり、風にとばされてめしべの先につくと、タネ(お米)を作るじゅんびが終わります。これがイネの開花(かいか=花がさくこと)です。花はすぐにとじてしまい、二度とひらくことはありません。 いま、トンボ池の田んぼゾーンでそのイネの開花が始まっています。イネの花は「ほ」の上の方から下にむかってじゅんにさきはじめ、やく1週間かかってさき終わります。 午前中のみじかい時間でかんさつできるので、ぜひトンボ池に行って自分の目でかんさつしてみましょう。 池のまわりでは、いろいろな生き物にも出会えます。美しいトンボはもちろん、ヤブガラシの葉には黒に黄色の点々もようがついた新幹線型の美しいイモムシ(セスジスズメガ)もいました。 |
2017年7月19日(火) この夏はじめてのセミをつかまえました! 「例年よりは早く聞こえてきたものの鳴き声だけだったセミの初捕獲です!」 というお便りとともに、3年生隊員のW君からアブラゼミの写真がとどきました。 確かに今年は7月7日くらいには「いこいの森でニイニイゼミの声を聞いたよ。」という報告を聞いていたのですが、その後すぐにアブラゼミの声も聞こえてきていましたね。15日にはトンボ池のふじだなの葉っぱで、セミのぬけがらを見つけたという報告もありました。 そして、ようやく梅雨(つゆ)も明け、明日からは夏休み。探検隊では8月5日の夜に「セミの羽化の観察会」も予定しています。 みなさんも身近なセミなど、生き物の観察を心ゆくまで楽しみましょう。 報告もどんどん送ってくださいね! (画像と情報提供:ジュニア隊員3年生のWくん) |
2017年7月18日(月) ヤゴがボイルエビを食べました 「プールのヤゴ救出大作戦」に参加して自宅でもギンヤンマのヤゴの飼育に挑戦して下さっているWさんより次のような興味深いお便りをいただきましたので紹介します。 「二匹目のヤゴはまだペットボトルの中でのんびり過ごしています。エアコンのせいでしょうか?先日のメールでボイルエビをエサとして与えたところ食べたとお知らせしました。その後ハムなどを入れてみたのですが(それには)全く興味を示さず絶食の状態が続いていました。そろそろ羽化するかなって思っても、まだまだな感じで 今朝、昨日の買い物でボイルエビを買ったのを思い出し、こっそりちぎって与えてみたところこれまた、飛びつき、むしゃむしゃとあっという間に食べてしまいました。やっぱりヤゴはエビ好きですね。写真と、動画(→こちら)を送ります。」 探検隊では「ヤゴは肉食で原則生きて動くエサしか食べない」と説明させていただいているため、アカムシやミミズなどの釣り用のエサを購入して飼育している方が多いと思われるのですが、エサの入手は飼育の上でのハードルの一つでもありました。でもこのような事例をご報告いただくことで、飼育観察が多くの方にとってより身近なものとなります。Wさん、貴重な情報をありがとうございました。 みなさんも飼育する時このように何か面白い発見があったらぜひ探検隊に教えて下さい。(画像と情報提供:しぜん教室参加者のWさん) |
2017年7月4日(火) クリの木に初めての実がなりました トンボ池のまわりには、かつてこの地域にあった樹木や植物、生き物のエサやかくれがになる植物を選んで植えています。このクリの木は2015年の3月に卒業したジュニア隊員さんたちが記念に植えてくれたものです。(品種名「国見」) かつてはこの上石神井にもたくさんの栗林があったので、子どもの頃、イガをひろって遊んだ思い出がある大人もいるのではないでしょうか。クリは縄文(じょうもん)時代から日本人が食べてきた身近な実のなる木です。いろいろな虫が集まる木でもあります。昔から「桃栗三年カキ八年・・・」と言われている通り、クリは植えてからひかくてき早くから実がつく木ですが、植えて3年目の今年、本当に初めての実がついたわけですね。 (画像と情報提供:隊員のNくん) |
2017年7月3日(月) カブクワハウスのカブトムシの羽化が始まりました しぜん探検隊では、昨年の夏に上石神井で捕獲した練馬産の天然ものと思われるカブトムシから採卵し、その幼虫をカブクワハウス内の飼育容器で育てています。観察会でみなさんに幼虫の育つ様子を見てもらったりしてきましたが、いよいよそのさなぎが成虫へと羽化を始めたようです。 上の写真は、カブクワハウスのさなぎを撮影用に生け花で使うオアシスというスポンジで作った人工蛹室(じんこうようしつ)で育てていたものですが、本日オスが羽化しました。 (このあと、同じ日に続いてメスも羽化しました。)羽化した成虫はしばらくはじっと動きませんが、やがて元気に動きまわるようになるはずです。しばらく飼育観察を続け、7月22日に予定されている「夜の森の観察会」で昨年いた場所に戻す予定です。 |
2017年6月29日(木) 石神井川をのぞいてみよう 上石神井を流れる石神井川は、私たちにとって身近な自然です。一時はずいぶん水質が悪い時期もありましたが、今はかなり改善されています。学校の北西、上石神井団地のあたりでは、いま大がかりな河川改修工事が始まっており、完成すると川面へと続くなだらかな緑地も整備され、より身近な川となりそうです。 探検隊ではこれまでも、たびたび石神井川の生き物や水質調査に取り組み、そこに住む様々な生き物の姿も確認してきました。 最近は、西豊成橋のあたりでアブラハヤなどの魚が群れて泳いでいる姿が橋の上からもよく見えます。魚を求めてカワセミやカワウなどの野鳥の姿もよく見られます。先日は水を飲みに川に下りている猛禽(もうきん=ワシやタカのなかま)類(ツミ?)の姿も見られました。 水中カメラで確認すると、アブラハヤにまじってハゼによく似た姿のヨシノボリがいるのもわかります。 →本日の最新水中動画はこちら みなさんも、ぜひ身近な石神井川に生き物観察に行ってみましょう。 (画像と情報提供:スタッフのつとむさん) |
2017年6月23日(金) キアゲハの産卵のしゅんかんを観察できました! トンボ池わきの「バタフライゾーン」はチョウの観察のためのエリアです。チョウが集まる植物を集めて植えています。花のみつをすいに来るチョウもいれば、産卵のためにやってくるチョウもいます。この日は、アシタバの葉にやって来たキアゲハが産卵するしゅんかんを撮影することができました。みなさんもどんなチョウがどんな植物にやって来るかぜひ観察してみて下さい。 (画像と情報提供:スタッフのGさん) |
2017年6月23日(金) カブトムシの羽化が始まっています 左は、4年生の教室に置いているいるカブトムシのさなぎ。観察しやすいように花を生ける時に使うオアシスをけずって、人工の蛹室(ようしつ=さなぎの部屋)を作り、その中に入れたさなぎです。オスは22日に羽化したようです。 右は、カブクワハウスで飼育中のさなぎです。学校のそばの森で昨年採取した上石神井産の天然のカブトムシから育ったものです。次回7月1日の観察会で実物を観察したいと思います。 みなさんも自宅で飼育しているカブトムシなどの情報があったらお知らせください。 (画像と情報提供:スタッフのNさん・Gさん) |
2017年6月13日(火) 家でも羽化しました!! 先日のヤゴ救出大作戦に参加して下さった方から、うれしいギンヤンマのヤゴの羽化の報告が入りました。 「見事に羽化して家族で感動しています。二日前ほどから割り箸に登るようになり朝にはまた水中へ。今日も練習だねって言っていたのですが、本日はあのプリントのように顔だけぴょこんと・・・そして顔色が悪い、というか、一枚皮の下には成虫の色が透けて見えていたんですね。そして、10時にはまだ羽化しなかったので今日も練習だねってことに。しかし、12時前に見に行ってみると既に羽化していました。そして、腹筋を使って起きる瞬間も。これにはびっくりしました。さらに、今は羽が広がってきました。ここで、子供は就寝。明日の朝が楽しみです。」 |
2017年6月7日(水) プールから救出したヤゴが教室でぞくぞくと羽化しています! 先日、プールから救出したギンヤンマのヤゴの一部を3年生が各教室で班ごとに飼育してくれています。そのヤゴが続々と羽化(うか=ヤゴからトンボになること)しています。 「(救出した)次の日にトンボになったところもありました。 まだ、全てのヤゴが羽化してはいませんが、現時点での記録写真を送ります。 1組で1匹、2組で2匹、元気なトンボになりました。」「3組はあと2匹」などと報告をいただきました。 家に持ち帰って飼育してくれている子ども達もたくさんいます。飼育方法やエサなどについての問い合わせもいただいています。 【ヤゴのエサについて】 赤虫の追加は釣具店で。(練馬高野台の上州屋さんなど)ギンヤンマの場合は赤虫以外にも釣具店で「シマ太郎」などの商品名で小箱入りで販売されている小型のシマミミズ、ペットショップの観賞魚コーナーなどで売っているメダカ、庭や公園で見つけられるミミズ(大きければ小さく切って)などが使えます。いずれも生きたものが基本ですが、中には冷凍アカムシや飼育中に死んだメダカをヤゴの目の前でピンセットで動かしてやると食べるとか、食用のシジミ、アサリなどをカラを取ってあたえたら食べたなどの報告もあります。 みなさんでいろいろ工夫してみて下さい。飼育していて気付いたことなど面白い情報があったらぜひ探検隊にも教えて下さい。 ※しぜん探検隊オリジナル「ヤゴの飼い方」プリント(→こちら) 【トンボの写真を募集しています】 今年は、夏に家庭科室前の子どもギャラリーで、トンボをテーマに、みなさんから送っていただいたヤゴやヤゴの羽化、あるいは羽化後のトンボなどの写真展を企画しております。教室や家で飼育しているトンボを写真を撮ってぜひ探検隊に送って下さい! (画像と情報提供:3年生の先生方) |
2017年5月29日(月) アゲハの幼虫がさなぎに。でも何かいます・・・ トンボ池のほとりのバタフライゾーンでアゲハの幼虫が、さなぎになる準備をしていました。このじょうたいを「前蛹」(ぜんよう)と言い、この後みなさんのよく知っているあのつんつんしたサナギの形に変身します。でもよく見ると、小さなハチがとまっています。さなぎに卵を産み付ける寄生バチ(きせいばち)の一種のようです。(アオムシコバチ?)じっと止まっていて指でちょっとさわったくらいではにげません。後で調べると、このハチは幼虫や前蛹の間は卵を産まず、幼虫が完全にサナギになるのを待ってから産卵するのだという研究もあるようです。確かに写真でも止まっているだけで、卵を産んでいる様子はありません。もうすぐサナギになるのがちゃんとわかって待っているのでしょうかね。アゲハにとってはめいわくな相手でしょうが、ハチにもいろんな知恵やくふうがあるのかなぁ・・・と改めて自然のしくみの不思議さを感じさせられました。 |
2017年5月29日(月) ハチ?・・・カビ?・・・ 左は、トンボ池のほとりで見つけたなんだかこわそうなヤツ。アシナガバチみたいに見えますがハチではありません。実はカミキリ虫。(キスジトラカミキリ)ハチのすがたにニセて身を守るつもりでしょうか。歩き方までハチにそっくり。もちろんハチではないからさしません。 では、右の写真は何でしょう?梅の木のみきからぶら下がっていました。カビ? これは「ウドンゲの花」とよばれているクサカゲロウの卵。「うどんげの花」とは、元もとは「三千年に一度咲き、その花が咲くとよいことがおこる」と言われている想像上の花なのですが、なんとなくそんな気もしますね。この時期、よく探すとあちこちにあります。探してみましょう!見つけたらいいこと、あるかもしれませんよ。 |
2017年5月25日(木) オタマジャクシ→子ガエルに! 今日のトンボ池は子ガエルでいっぱい。手が生え、しっぽが短くなったオタマジャクシはいよいよ子ガエルのすがたとなり、陸(りく)に上がってきました。オタマジャクシのころよりもだいぶ小さくなったように感じられるため、池のまわりで観察していた子ども達からは「えっ!このカエルってあのオタマジャクシだったの?」という声も聞かれました。 今年は3月4日に初産卵が確認されてから11週間目。陸に上がった子ガエルは面白いことにいっせいに田んぼゾーンを水が流れてくる上流に向かって移動していました。 ヒキガエルは「森のカエル」なので、これからは水辺をはなれ、木のかげや落ち葉の下などで小さな虫をつかまえて食べながら大きくなっていきます。みんなで見守ってあげて下さい。 |
2017年5月25日(木) 新緑のトンボ池で白いもの二つ。 左は、トンボ池の南の小さな畑にさいたある作物の花です。さてなんでしょう?茎(くき)は下の方が赤色。花のあとにできかかっているタネは三角のような形をしています。このタネが黒くじゅくしたら収穫(しゅうかく)して、石うすでひいて粉にすると日本人の大好きなある食べ物になります。わかったかな? 右は、バタフライゾーンの葉で休むモンシロチョウ。今ちょうどピンクの花がさいているムシトリナデシコのみつを吸いに来ていたようです。 心配されたスズメバチのすがたは見えなくなったので、今日で立ち入り禁止ゾーンの設定はやめましたが、これからも観察の時には十分気を付けて下さい。オレンジ色のハチを見たら、ぜったいに追いかけたり、はらったりせずにそっとその場をはなれましょう。 |
2017年5月19日(金) シジュウカラのヒナが巣立ちました! 今朝モニターを見たら、巣立っていて空っぽになっていました。昨日、盛んに巣箱の中で羽ばたいていたので、そろそろだろうな、とは思っていましたが、まさかの巣立ち!昨日の夕方か今日の朝でしょうね。元気に成長してほしいものです。 ヒナの数ですが、8羽確認しました。9羽いる、と言っている子もいましたが、9羽目はよくわかりません。最後は大きくなって、巣箱の中でぎゅうぎゅう詰めでした。 今週観察していて子供たちと気付いたことがあります。 ・今週は青虫だけでなく、蛾もあげていました。はじめは柔らかい餌だけあげていたけれど、大きくなると堅い餌も食べさせるのですね。 ・親が持ってきた餌を、すぐに食べようとしたヒナにあげないで取り合って別のヒナにあげていました。どの子にもまんべんなく食べさせるように考えながら食べさせていること、たくさんいるヒナを親は個別認識しているらしいことが分かり、ちょっと感動しました。 昨年のようにもう一度卵を産んでくれるといいですね。楽しみにしています。 (報告:理科の山中先生) (写真は昨年) |
2017年5月18日(木) クヌギの樹液(じゅえき) トンボ池のクヌギの木から樹液(じゅえき)が出始めました。そのあまずっぱいにおいにさそわれてさまざまな虫たちが集まってきているのですが、昨日あたりからスズメバチも樹液をなめにやって来ました。スズメバチも大切な自然の一部ではありますが、人が刺される危険のある虫ですから学校ビオトープには来てもらわない方がよい虫です。そこでさっそく樹液の出ている部分(左上写真→の部分)をとりのぞき、特別なパテでふさぐ対策をしました。念のため、しばらくの間は黄色いロープの内側には入らないようにしましょう。 なお、スズメバチを見かけた場合は、近づいたりせず、静かにその場からはなれるようにしましょう。もし自分の方に飛んできたり、体に止まったりした場合は、ちょっとこわいですが、ぜったいにさわいだり、手などではらったりせず、じっとがまんして待てばよいことは知っておきましょう。何もしなければスズメバチは自分から飛んでいきます。 |
2017年5月18日(木) もうすぐ巣立ちます 巣箱のシジュウカラのヒナ。今日確認すると9羽いました。かなり大きく育っていて巣箱の中はぎゅうぎゅうです。すでに羽ばたきの練習をしているヒナもいて、巣立ちの日も近いと思われます。巣立ちのしゅんかんが見られるとよいですね。 |
2017年5月12日(金) アゲハの卵とよう虫 バタフライガーデン(=チョウのための庭)でチョウの卵と幼虫が確認できました。アシタバの葉ではキアゲハの卵がいくつか確認できましたが、幼虫のすがたは見あたりませんでした。ミカンの葉では、幼虫(クロアゲハ?)も2匹見つけました。ミカンの若葉にはアブラムシもいましたので、近くで見つけたテントウムシの幼虫さんをご招待しておきました。 (情報と写真提供:スタッフのNママ) |
2017年5月10日(水) シジュウカラのヒナが順調に育っています 職員玄関前のサクラの木にかけた巣箱の中でシジュウカラのヒナが順調に育っています。10日に確認できたヒナの数は6羽。親鳥がかわるがわるエサを運んできてヒナにあたえ、かわりにヒナのフンをくわえて外にすてに行くようすが観察できます。 今年も理科室の大型テレビと理科室前のろう下においたモニターテレビで巣箱の中のようすをいつでも見ることができるようにしました。(写真↓)シジュウカラの子育てについての資料も展示したコーナーを作りましたのでぜひ足を運んでみてください。 | |
2017年5月3日(水) トンボ池でギンヤンマが羽化 トンボ池でギンヤンマ(クロスジギンヤンマ)が羽化しているのに出会いました。大きいですね!トンボ池では今年初めての羽化の確認です。島に生えてきたフトイのくきに、ぬけ出たばかりの「羽化がら」が付いています。そこにつかまってまだ羽をのばしているところです。まだ一度も空を飛んでいない羽のキラキラとなんと美しいことでしょう! この季節、トンボ池では運がいいとこんなシーンを目の前で見ることができます。 (情報と写真提供:トンボ池を作った探検隊1期生のOB うら君=当時小5) |
2017年5月2日(火) シジュウカラが巣作りをはじめました 今年も上小の職員玄関前のサクラの木にかけた巣箱にシジュウカラが巣作りを始めました。巣箱の底にやわらかいコケのようなものを運びこんで、巣を作っています。この巣箱の中には小型のビデオカメラがセットしてあるので、中の様子を理科室のテレビで観察することができます。シジュウカラの子育てを今年もみなさんで観察していきましょう。(写真は昨年) |
2017年4月30日(日) 藤の花が満開です! トンボ池の前の砂場の上にある藤棚(ふじだな)の藤の花が今、まさに満開です。白い藤と藤色の藤の2本がありますが、白い藤の方が少し花が開くのが早かったようです。あまいかおりにさそわれてクマバチ(左下)もやってきています。トンボ池のまわりには、樹液(じゅえき)にカナブンやカブトムシが集まるクヌギやコナラの木が植えてあります。右下の写真はクヌギ。毎年冬にばっさりと枝を切っていますが、春になるとまたいきおいよくたくさんの芽を出し、えだをのばします。生命力の強い木ですね。 ゴールデンウィーク、時間があったらトンボ池のまわりの自然を観察に来てみて下さい。 |
2017年4月29日(土) 「バタフライゾーン」と「田んぼゾーン」 プールをゆうゆうと泳いでいるのは、カルガモのオス・メスです。(右上)水面には時々ツバメがやってきて水を飲んでいくすがたも見られます。 トンボ池の東側の一画は「上小・バタフライゾーン=チョウの庭」(左上)と位置づけて、整備している場所です。チョウが卵を産みに来る植物(=食草)や、チョウがみつをすいに来るような花がさく植物を選んで植えています。説明板も取り付けましたのでどんな植物にどんなチョウが来るか観察してみましょう。今日もキアゲハ、ナミアゲハ、クロアゲハのすがたを見ることができました。 また、トンボ池につながる水路は「田んぼゾーン」(左下)と位置づけて、田んぼの自然を再現するために毎年田植えをして稲(いね=お米)を育てています。メダカやヤゴ、オタマジャクシも泳ぐ小さな田んぼです。今日は田植えをしながら、子ども達と「植えたばかりの稲が小鳥などにつつかれないといいね・・・」と話していたのですが、夕方行ってみると、いつの間にか画用紙とわりばしで作った手作りの小さな「鳥のかかし」(右下)が立ててありました。タカのイメージで小さな小鳥をよせつけないようにしてみよう・・・というアイデアでしょうか。とてもほほえましいステキな工夫でうれしくなりました。家に帰ってすぐに作って立てに来てくれたのでしょうね。作ってくれた人、ありがとう! |
2017年4月23日(日) オタマジャクシがいっぱい! だれかがハルジオンの花をうかべたトンボ池。その中はいまオタマジャクシでいっぱい!今年は2月に産卵に来たヒキガエル(アズマヒキガエル)の数が少なく、確認できた卵も少なかったので心配していましたが、どうやらだいじょうぶそうです。水底から出てきた細いくきの先に丸い葉っぱがついているのは、トンボ池ではすっかりおなじみの黄色い星型の花を咲かせる水草アサザ(じつは絶滅危惧種)です。よく見ると、すんだ水の底にトンボのヤゴのすがたも見られるはずです。みなさんで楽しく観察してみてください。トンボ池の生き物や植物について調べたい時は、学校の図書室にしぜん探検隊が編集した「トンボ池図鑑」がありますので活用して下さい。トンボ池の生き物は「手にとって観察するのはOK」。でも「家に持ち帰るのはNG」というのがみなさんにお願いしている約束です。(学習のために教室で観察や飼育をするのは先生のきょかがあればOKです。) トンボ池は上小みんなのざいさんです。約束を守って今年もトンボ池で楽しい時間をすごしてください。 (画像と情報提供:スタッフのいとうパパ) |
2017年4月16日(日) オタマジャクシがおよぎはじめました この日は気温が25℃をこえ、今年初めての夏日(なつび)を記録しました。いろいろな草花や生き物も一気に活動を始めた感じです。トンボ池ではヒキガエルのオタマジャクシが泳ぎ始めています(右上)。桜の花びらが田んぼゾーンの水路を水面が見えないくらいうめつくしていました(左下)。遊びに来ていた子ども達が「この花びらすくっておかないと1年生が道とまちがえて落ちちゃうから・・・」と網を借りに来てくれました。ありがとう。実さいに「花びらの道」をアリが渡っているところもいっしょに観察することができましたね。フキの丸い葉の中で桃色の花を咲かせたのは、昨年の6年生が植えてくれたモモ(右下)。ひな祭りによくかざる花ですが、本当は今ごろさく花なのですね。 |
2017年4月9日(土) 春のトンボ池 校庭のサクラ(ソメイヨシノ)の花びらがトンボ池の水面をおおっています。その下ではクロメダカが元気に泳ぎまわるすがたが見られます。池の中の島ではフトイの芽(左下)やガマの芽が、水中ではアサザの芽がのびてきています。池のほとりの木々も次々と芽をふくらませ始めました。(右下=池の南側のコナラの芽吹き) |
2017年3月25日(土) 校庭のサクラが開花しました! 校庭のサクラ(ソメイヨシノ)がさきはじめました。例年よりだいぶおそいですね。まだほんの数輪。この後もしばらく気温の低い日が続くようですから満開になるにはもう少し待つ必要があるようですね。 この日はトンボ池の整備作業も行われ、田んぼゾーン(左下)は耕されて田植えを待つばかりに。木道の横の土がくずれていた部分は、6年生のジュニア隊員が自分たちで工夫して土留めの柵を作ってくれました。(右下) |
2017年3月20日(月) トンボ池 水中映像! 春分をむかえ、すっかり春らしくなってきました。トンボ池をのぞくと、冬の間、水底の落ち葉などのかげでじっとしていたクロメダカがふたたび元気に泳ぎはじめたすがたやアサザの芽がのび始めているようすを観察することができます。 今日はトンボ池にもぐってみましょう! (→水中映像はこちら) |
2017年3月10日(金) 白いホトケノザを見つけました 春の花々が次々とさきはじめました。 何年か前に気づいたホトケノザの白花種。今年もありました。 場所は学校の近くの線路ふちの畑や駐車場のある一画。 みなさんも身近な春を探しに出てみましょう。 |
2017年3月4日(土) ヒキガエルの産卵とノビル・・・明日は「啓蟄(けいちつ)」 トンボ池にようやくヒキガエルが産卵にやってきました。去年より2週間以上おそい登場です。この日のトンボ池の水温は6℃。気温13℃、地面の温度は日かげで3℃でした。(午前10時)池の底にはオス・メスがペアになったヒキガエルが4組ほど。卵はまだ1か所にしかありませんでした。 この日は定例の観察会の日だったので校庭でみんなで「春さがし」をしました。右の写真はノビル。駐車場のうえこみや、畑にたくさん生えていました。細い葉を持ってそっとひきぬくと小さな玉ねぎのような玉が出てきます。軽くお湯に通して酢味噌(すみそ)など付けて食べるとツンとどくとくの春のかおりがするはずです。 ほかにもジンチョウゲなどの春のかおりのする花・いろいろな虫も見つかりました。(詳しくは「活動日誌」のページをご覧ください。) 明日3月5日は冬ごもりしていた生き物たちが地上に出てくると言われている「啓蟄=けいちつ」です。 |
2017年2月24日(土) トンボ池に今年も「ふきのとう」が出ました トンボ池のほとりに今年もふきのとうが顔を出しました。ふきのとうは、フキという植物の花になる部分で、春をつげる山菜としてよく知られています。でも、ふきのとうには黄色いものと白いものがあるのを知っていますか。 実はフキには雄株(おかぶ)と雌株(めかぶ)があり、雄株からは黄色い花粉のある黄色い花がさき、雌株からは花粉のない白い花がさくのです。ふきのとうは地下茎(ちかけい)でつながっているので、同じ場所に出てくるふきのとうは、同じ色のものであることが多いようです。 さて、トンボ池のふきのとうはどっちでしょうか?花が咲いたら調べてみましょう。 |
2017年2月16日(木) アトリ見ましたか? 先日のトンボ池観察会で確認されたアトリ。冬鳥として全国にやって来る鳥ですが、その数は年によってまちまちで、あまり見かけない年もあれば、時に数千羽の群れが来ることもあるとか。トンボ池にはその後も来ているようで「見たよ!」という情報をいくつかいただきました。今年は都心にもそこそこ来ているようで「靖国神社で群れを見た。」「新宿中央公園で100羽近い群れが羽を休めているのを見た。」などの情報もいただきました。 写真は上中西側の「上石神井憩いの森」で昨日の午前11時頃撮影したアトリの姿です。 飛ぶ時に「キョッ」という声を出し、「ジュイーッ」と鳴くこともあります。声も確認してみましょう。 (画像提供:スタッフのつとむさん) |
2017年2月12日(日) トンボ池の氷の観察 立春になりましたが、まだまだ寒い日が続いています。トンボ池でのヒキガエルの産卵はもう少し先でしょうか・・・ 1年生隊員のT君から情報と写真がとどきました。「トンボ池で、ざっ草のついた氷をみつけました。池の中の木のえだをたくさんひろいました。小さな貝がらもみつけました。」 今日は観察会や活動はない日なのですが、T君はトンボ池に行って観察や池のおそうじをしてくれていたのですね。ありがとう。池の水の中にざっ草が入ったままこおっていたのはおもしろい発見ですね。 こんなふうに実さいに氷にさわって観察するのも子ども達にとっては大切なけいけんです。いま、子ども達がちょくせつ水面にふれることのできる池がある学校は少なくなっています。上小のトンボ池は、こうしていつもたくさんの子ども達やお家の方に見守られて、もうすぐ18回目の春をむかえようとしています。 ★今朝も水が0℃でもこおらない「過冷却(かれいきゃく)」現象の実験ができました。今回は過冷却のじょうたいの水の中に氷のかたまりを落とすと次々と氷の結晶が生まれる様子をスタッフのつとむさんが水中カメラで撮影してくれました。(→動画 こちら) 家でかんたんにできる実験です。みなさんも明日の朝は寒くなりそうな日は夜のうちに外に水を入れた入れ物を用意して、朝一番でためしてみましょう。 |
2017年2月4日(土) トンボ池に「アトリ」が来ました(初記録!) トンボ池には、たくさんの野鳥がやってきます。観察会があったこの日もバードフィーダーのヒマワリのタネを食べに来ているシジュウカラや、水あびをするために田んぼゾーンの下りてくるムクドリ・ハシブトガラスなどを観察していると、1年生隊員のY君が見なれない鳥がやってきたのを目ざとく発見。なんと練馬あたりではめずらしいアトリという野鳥でした。5~6羽のむれでやって来て、あまり人をおそれる様子もなく、みんなの観察している目の前で地面に下りて池の水をのんでいました。 |
2017年2月4日(土) トンボ池の「立春」 梅がさきはじめました この日は暦(こよみ)の上では「立春」(りっしゅん)。春の始まるという日です。校庭の梅の花(左上)もだいぶさきはじめました。 トンボ池には氷ははっていましたが、もうこんなにうすい氷(左下)でした。しもばしら(右下)も短いですね。日が当たり出すと、古代ハスのコンテナの中ではもうクロメダカがすばしこく泳ぎはじめているのが見えました。この日の気温は午前11時には練馬で10℃。 トンボ池には、そろそろヒキガエルが産卵に来るころです。昨年は2月17日から池に集まって産卵を始めました。今年は何日からになるでしょうか。ぜひ観察していきましょう。カエルのすがたを見つけたらぜひ、探検隊まで知らせてください。 |
2017年1月21日(土) 学校の屋上から上石神井の日の出を見よう! しぜん探検隊こう例のこのイベントも今回で16回目。前日まで小雪がまったりしてお天気が心配されましたが、明け方には雲も晴れ、空には美しい下弦(かげん)の月と星がかがやいていました。 6:56、学校から東南の方角に見える都庁の高層ビルの上に、美しいオレンジ色の太陽がのぼってきました。インターネットなどで調べると、この日の日の出は6:49頃だったようですが、実際に太陽が見えるのは、ビルや雲のえいきょうもあり、それよりもおくれることが、観察してみてよくわかりました。(左写真) 日の出の瞬間を見たあと、反対の西側に目をむけると、白い富士山がきれいに見えていました。 冬は空気がすんで、空や遠くの山を観察するのにはよい季節です。みなさんも自分なりのよい観察ポイントを探して観察してみましょう。(詳しくは「活動日誌」のページ) |
2017年1月14日(土) 一瞬でこおる水の実験にちょうせんしよう 動画 (→①) 寒いですね。この週末が「寒さの底」だとのこと。上空には強い寒気(かんき=冷たい空気のかたまり)が来ていて、明日の朝は東京でも気温が今日よりさらに寒いマイナス2度まで下がるとの予報が出ています。 こんな時は、ちょっとした実験をしてこの寒さを楽しんでみてはどうでしょう。ペットボトルに水を入れて、ゆるくふたをして夜のうちに家の外のなるべく寒そうな場所の地面に置いておきます。なるべくぐらぐらゆれたりしない場所を選び、置いたら朝まで動かしません。 次の朝、起きたらすぐペットボトルを見てみましょう。そばの地面では氷や霜ができていても、ペットボトルの水はこおっていない場合があります。(写真左)そのペットボトルのふたを開け、中に小さな氷やしもばしらをひとかけら入れてみましょう。あるいは、ペットボトルをシャカシャカとふってみましょう。うまく水が冷えていると一瞬で中の水が氷になる様子を見ることができます。(写真右) どうしてこのようなことが起きるのでしょう。興味のある人は「過冷却」(かれいきゃく)で検索して調べてみましょう。水はふうつは0℃でこおるはずなのですが・・・ うまくいかなかった場合は、ペットボトルを置く場所をいろいろ変えて、別の日に実験を続けてみましょう。うんと冷えた朝、雪のふったあとなどはうまくいくことが多いですよ。 |
2017年1月7日(土) 冬のトンボ池を楽しもう トンボ池に氷がはる季節です。池の氷には毎年たくさんの子ども達が集まります。自然の氷にふれたり、割ったりして遊ぶのは貴重な直接体験。上小トンボ池では氷遊びも自由です。 (でも石を投げこんだり、中の島に入ったりはしないでね。) まだまだ本格的な寒さはこれからですが、しょうこう口の横の梅(うめ)の木ではつぼみがふくらんできています。(上右)今年はこの梅が最初に咲くのはいつごろになるでしょう。探検隊では毎年梅の開花予想日クイズをしています。みなさんも自分の目でつぼみの大きさを見ながら予想してみて下さい。(去年の開花日が知りたい人はこのページの下の方にある「トンボ池最新情報2016年」のページを見てみて下さい。) 冬のトンボ池には生き物のすがたは見つけられないと思っていませんか。この日2年生隊員のKさんが見つけたのはクサカゲロウ(中左)。春に「うどんげの花」とよばれるふしぎな卵を産む昆虫です。色もすがたもなんとなく夏のイメージですが、このように成虫で冬ごしをし、あたたかい日には飛び回ったりもするそうです。 1年生隊員のY君がクヌギの枝で見つけたのは、ハラビロカマキリの卵鞘(らんしょう=たくさんの卵がスポンジ状のもので包まれたかたまりのこと)でしょうか。(中右) 朝礼台の後ろにある太いソメイヨシノは、幹(みき)の中がくさって空洞(くうどう)ができてしまったので、切りたおす予定とのこと。切りたおす前にと、とりつけてあった鳥の巣箱をはずすと、中から冬ごしをしていたヤモリが2匹出てきました。 さがせば冬でもけっこういろいろなものが見つかるのですね。みなさんも冬の自然観察を楽しんでみましょう。何か見つけたら知らせて下さい! |
トンボ池最新情報(2016年) |
2016年12月24日(土) ヤモリの耳 こんにちは! わが家のヤモリ、西陽に照らされて耳が透けて見えて思わずパチリ! じゅんたママからまた上石神井のヤモリの情報がとどきました。 ここ数日は温かい日が続きますね。 冬眠中のヤモリも、温かい日には日光浴に出てきたり、水をのんだりするのだそうです。西日に照らされて透き通った体がきれいな写真です。目のうしろのオレンジ色に光っているところが耳の穴なんですね。 冬至(21日)を過ぎ、こよみの上では冬も折り返し点ですが、本格的な寒さはまだまだこれから。生き物たちにはきびしい季節が続きます。 (画像と情報提供:スタッフのじゅんたママ) |
2016年12月18日(日) しもばしら 「今朝、近くの建築現場で立派な霜ばしらを発見したので写真を添付します。子どもはザクザクという感触を楽しんでいました。学校の畑でも見たことがあるそうです。」 この冬初めてのしもばしらの報告がとどきました。 この数日は昼間は少しあたたかいような気もしましたが、朝ばんはかなりひえこんでいるのですね。お天気のよい日は空に雲がないため、ぎゃくに夜は「放射冷却」(ほうしゃれいきゃく)といって地面のねつがにげていくので冷えこみが進むのですね。 上石神井の町でも霜柱をふんで遊べるような場所はだんだん少なくなっていますが、みなさんも冬の朝はしもばしらを探して、ぜひ「ザクザク」を楽しんでみましょう! (画像と情報提供:隊員のKさんより) |
2016年12月17日(土) 冬のバード・ウォッチングを楽しもう 寒い日が続きます。上石神井でも北風に多くの木が葉を落とし、景色はすっかり冬ですね。冬は身近な野鳥を観察するにはとてもよい季節です。鳥のすがたをかくす葉っぱがなくなり、野山のエサが少なくなった鳥たちはエサを求めて人間の住む場所の近くにもやっててくるので観察しやすいのです。冬になると北国から下ってくるツグミなどの冬鳥のすがたも見られるようになります。みなさんも鳥の図鑑を持って外に出てみましょう。ベランダや軒先にエサを置いてやれば、部屋の中からのバードウォッチングも楽しめます。(エサをやるのは冬の間だけにしましょう)写真はえだにのこったカキの実を食べに来たメジロ。すがたもきれいですが、鳴き声も美しいので人気の野鳥です。甘いものが大好きですから、ミカンやリンゴなどを切って枝にさしておいても、すぐにやって来ますよ。 (画像提供:スタッフのつとむさん) |
2016年12月5日(月) 雪虫発見!(2) 雪虫(わた虫)=有翅(ゆうし=羽のある)アブラムシの一種。いこいの森でも見ることができました。みなさんも探してみましょう。 (撮影:5日スタッフのつとむさん) |
2016年12月2日(金) トンボ池に「雪虫」が飛んでいるのを発見!! リース教室の準備の日、2年生隊員のB君が「この虫なに?」と小さな虫を持ってきてくれました。聞けば「今日、トンボ池のまわりで白いふわふわのついた虫がたくさん飛んでいるのを見つけたのでつかまえてみた。白いふわふわは、しばらくさわっていたら取れてしまった。それでもまだ生きている。」とのこと。(さすがしぜん探検隊のジュニア隊員さん。気が付いたのもすごいし、そのあともつかまえてよく観察しているのにもびっくり。) 調べてみるとこれはたぶん「雪虫」とか「わた虫」とよばれているアブラムシのなかま。秋の終わりになると今までいた木から別の木にうつるために飛び、その時、からだに白いわたのようなものをつけていることから綿(わた)虫とか雪虫とよばれて、北国では「この虫が飛ぶと雪の季節が来る」と言われて秋の終わりの風物詩(ふうぶつし)ともなっているようです。 てっきり北国の虫かと思っていましたが、調べてみると、東京では「おおわた」などとよばれ、昔から子ども達がおいかけて遊んでいたようです。「しろばんば」などとよぶ地方もあるとか。みなさんは見たことありますか?トンボ池では初めての発見です!! |
2016年11月20日(日) カブトムシの幼虫が大きく育っています カブクワハウスでは、カブトムシやチョウなど上石神井にいる身近な生き物の育つ様子を上小の子ども達がいつでも直接観察できるよう飼育をしています。今年からは天然の練馬産カブトムシがいる雑木林で採取したカブトムシが産んだ卵から育てた幼虫も育てています。毎月行われる定例の観察会でも観察できますが、上小の子ども達はいつでも見られますので見たい人は担任の先生を通して探検隊まで連絡して下さい。ハウスの中にはアゲハチョウやキアゲハの越冬(えっとう=冬ごし)中のサナギもたくさんあります。この日はハウスの回りや中にモグラが穴をほったあと(もぐら塚)が見つかりました。モグラが来たということは、モグラのエサになるミミズなどの土の中の生き物もたくさんいるということです。 |
2016年11月13日(土) 山椒(サンショ)の苗木を用意しました 地域の雑木林から所有者の許可をいただいて、実生(みしょう=タネから自然に生えた)の山椒(サンショ)の苗木を5本いただいて来ました。 この前みなさまにご協力頂いて入手した柑橘(かんきつ=ミカンの仲間)類と合わせて、バタフライゾーン(チョウのためのビオトープスペース)は来春に向けて、ますます充実してきました。あとは、チョウが ジャンジャン卵を生んでくれて、バンバン羽化してくれるのを願うばかりです。 どうかうまくいきますように。 (情報と画像提供:スタッフのくるしまパパ:スタッフ3名が参加) |
2016年10月30日(日) すてきなプレゼント2つ ①次回の観察会の準備でトンボ池に行くと、カブクワハウスの前に小さなプラケースが一つおいてありました。中を見ると、アゲハのさなぎが4つにもうすぐさなぎになる幼虫が1匹。(右写真)「あれ、だれの忘れ物だろう?」・・・と思っていると、1年生隊員のK君がやってきて「あ、それぼくのうちでそだてたアゲハだよ。さなぎになったから、カブクワハウスに入れてもらおうと思ってもってきたんだよ!」 今年からチョウの羽化観察にも活用することにしたカブクワハウスにうれしいプレゼントです。さっそくケースのふたをはずして、カブクワハウスの天じょうからつり下げました。これから長い冬をこし、春を待つアゲハのさなぎ。小屋の外からも金あみごしに見られますので、のぞいてみて下さい。K君、ありがとう! ②トンボ池のほとりでは、この春卒業した隊員が記念に植えてくれたイチジクの木に、初めての実が1つだけみのっていました。(左写真・2つにわったところ)秋のみのり・・・これは自然からのプレゼント。この日来ていたスタッフ4人でなかよく分けて食べました。あまくておいしかったですよ!イチジクの木はひと夏でずいぶん大きく育ちました。来年はきっとたくさんの実をつけてくれることでしょう。イチジクの木にはおいしい実がなるだけでなく、カミキリ虫の仲間も集まります。来年の夏が今から楽しみです。 |
2016年10月27日(金) 秋の虫さがし 学校のまわりで秋の虫たちを探してみました。上中の西側の上石神井憩いの森からその南側の線路際の畑あたりを歩いて見つけたのは、ウラナミシジミ(左上)・ハバチの仲間(ルリチュウレンジ)(右上)・コガネグモの仲間(ナガコガネグモ?)(下)でしょうか。ぐっと気温が下がってきましたが、産卵や冬越しの準備をする虫たちのすがたをまだまだ見つけることができます。 (画像と情報:スタッフのつとむさん) |
2016年10月22日(土) 秋の木の実をひろいに行こう! 12月に予定しているしぜん教室「しぜんの木の実でリースを作ろう」に向けて、しぜん探検隊では、広くみなさんから材料となる木の実を集めています。隊員はもちろん、地域の皆様のご協力をお願いいたします。 東京でも秋が深まり、町の中や身近な公園などでドングリやマツボックリなどを集めることができる季節となりました。練馬区内には、クヌギなどのドングリのなる木がある雑木林が「憩いの森」として開放されているところがたくさんあります。写真は大きな丸いドングリ(クヌギのドングリ)が拾える武蔵関の「関町北憩いの森」(関町北4-21)です。(右の写真は細長いマテバシイのドングリ) お時間のある時には、ふくろを持って秋の木の実をひろいに町に出ましょう。ひろった実は少しでもかまいませんので、ぜひ探検隊まで届けて下さい。活動日に直接ご持参いただくか、事務局までメールでご連絡下さい。 (リース作りのしぜん教室は12月3日に開催の予定です。ねりま遊遊スクール指定講座として開催しますので、お子さんとその保護者の方はどなたでも参加できます。) |
2016年10月20日(木) 秋の自然であそぼう!①ジュズダマのブレスレット 上小の探検隊の畑(北倉庫付近)にあるジュズダマを持ち帰りました。 実の先が茶色に乾燥(かんそう)した物を選び、その先を指でつまむと、きれいにぬけます。 実に空洞(くうどう)ができ、針と糸がかんたんに通せます。 私が子どものころは、これでブレスレットやネックレスを作って遊びました。ビー ズの代用の数珠(じゅず)という意味でジュズダマと思っていたのですが、植物名もジュズ ダマだったのですね。 おばあちゃんは、これでお手玉を作ってくれました。(情報提供:スタッフの毛利さん) |
2016年10月10日(月) 水草エリアの実験開始 上小のプールには3年生が水面にうかべてくれた草のほかにも、コンテナボックスに植えてしずめてあるフトイ・ガマなどの水生植物がありますが、水中の水草はありません。そんなプールをより自然の池に近い多様な環境にするために今年は、水草のエリアを作る実験を始めました。プールは水深が約1mとひかくてき深く、水がにごると水草の生育に必要な日光が水底までとどかないかもしれないということで、以前メダカを育てるのに使った箱状のネットを浮かべ、その中に水草を入れてみました。水草のしげった場所は、水中の生き物にとってはよいかくれがになります。トンボ池で初夏に見られるまっ赤なトンボ=ショウジョウトンボなどは、同じ池でも水草のしげみがある池を好むそうです。ヤゴが水草のしげみで敵から身を守るということでしょうか。ほかにも時々プールにやってくるハイイロゲンゴロウなども水草のしげみを喜んでくれるかもしれません。水草エリアを作ることによって、集まる生き物にどんな変化が生まれるか、今後の観察が楽しみですね。 |
2016年10月1日(土) チョウがいっぱい! あいにくの雨でトンボ池観察会は1日延期になってしまいましたが、だれもいないトンボ池のバタフライ(ちょう)ゾーンに行ってみると、たくさんのチョウが花のみつをすいに集まっていました。上2枚はアシタバの花に来ていたツマグロヒョウモン(左がメス・右がオス)、下左はコミスジチョウ、下右はヒメシロチョウでしょうか・・・ほかにもきれいな黄色のチョウ、小さいけれど美しいシジミチョウのなかまなどがたくさんいましたよ。みなさんも図鑑やカメラを持ってぜひ観察に来て下さい。 |
2016年9月15日(木) プールに浮かべた草にギンヤンマが産卵に来ています! 3年生がプールに浮かべてくれた草にさっそくギンヤンマが産卵に来ています。 写真は左側がオス、右側がメスで、2匹が連結(れんけつ)したじょうたいで、メスが草のくきの中に卵をうんでいるところです。この日はこのほかにも5匹くらいのオスがそれぞれのなわばりをめぐってプールの上でたたかいをくり広げていました。大きなギンヤンマだけでなく、草には小さなイトトンボも産卵に来ています。イトトンボも草がなければ産卵できない種類のトンボです。 草がなくても水面にじかに卵を産むシオカラトンボやコノシメトンボなどのすがたも観察できます。 トンボたちは、今がまさに産卵の季節。プールサイドでぜひじっくり観察してみて下さい。 |
2016年8月30日(火) ぬけがらGO! 練馬のセミ全6種 コンプリート第1号 しぜん探検隊では、夏休みに行ったセミの羽化観察会のあと「練馬で見られるセミ全6種」のぬけがら集め=「ぬけがらGO!」をよびかけていましたが、全6種(しかもそれぞれのオス・メス)+旅先の北海道のセミまで加えたぬけがらコレクションを完成させたよ、とのうれしい報告第1号がとどきました。これだけのものを実さいに集め、きちんと見分けてそろえるのはなかなか大変だったことと思います。でもこれができたら、もう立派なセミはかせ! みなさんも、この夏の観察や発見の報告をぜひ聞かせてください! 「東京都内で見つけたセミのぬけがら6種類と、北海道で見つけたエゾゼミ、コエゾゼミのぬけがら(オス、メス)をコレクションして自由研究にしました。1年生で見分けるのは大変ですが、じょうぎを当てて調べていました。2年生の方はこれに資料を付けました。」 (写真と報告:隊員のKさんより) |
2016年8月23日(火) ハロ出現! 上石神井でハロ(太陽のまわりの虹のようなもの)が、一部ですがきれいに見えています。 太陽を直接見ないように気をつけながら空をながめて見てください。 ※ハロは太陽から少しはなれたところに、太陽を囲むように円形にできます。場合によってその一部だけが見えるときもあります。 どうしてできるのか、ふつうの虹と何がちがうのか、調べてみましょう。 |
2016年8月11日(木) ぬけがらGO! & 「おいしい」という情報 先日の羽化観察会の後、セミのぬけがらの見分け方をマスターし、さっそく「ポケモンGO」ならぬ「リアル(セミの)ぬけがらGO」へのちょうせんを始めた隊員さんからとりあえず5種72匹分をゲットしたという報告(左上)と、ちょっとびっくりの情報です。 「アブラゼミ オス17メス23・ミンミンゼミ オス3メス7・ヒグラシ オス1・ ツクツクボウシ オス14メス1・ニイニイゼミ オス2メス4・写真だとわかりにくいですが、時々おなかに出っ張りのあるアブラゼミとミンミンゼミがいるんですよ。 クマゼミはもっと立派なデベソなんですよね? ところで、セミの幼虫を集めていた中国の方に食べ方教えてもらいました。 1.大きい幼虫だけを好きなだけ集めて水で洗って泥を落とす 2.軽くゆでる 3.油で揚げて塩を振る ビールと一緒においしいよ!小さいのやセミになったのは食べないよ、だそうです。 別の人からは 羽化したてのも揚げて食べる、ソフトシェルみたい、すごくおいしいよ! カメムシもおいしいよ! だそうです。どうやらエビっぽいらしいですよ。 これから八ケ岳に行くのでヒグラシ探してきます。 (隊員のGさんより)」 美しすぎるミンミンゼミの羽化 石神井川ぞいの植え込みで見つけたという幼虫を、自宅で羽化させて撮ったというのが右上の写真。羽が透明なミンミンゼミです。このキラキラした美しさは羽化直後だけのものです。動画もあります。 (→こちら) (画像提供:スタッフのつとむさん) |
2016年8月3日(水) セミの羽化 これは生で見ナイト! 武蔵関公園でスタッフのつとむさんが撮影して来てくれたアブラゼミの羽化です。 この美しさ。やっぱり「生」で見ないと! 探検隊の観察会は6日です。申し込みまだの方は4日中にお願いします。 |
2016年7月18日(月) カブクワハウスでカブト虫がかえりました! カブクワハウスでは、これまでの5年間の実績を検証し、今年から幼虫の飼育方法を大型の植木鉢を使った方法に変えてみました。そこから羽化したカブトムシです。大きさもまあまあというところでしょうか。探検隊では、これからも隊員のみなさんのアイデアをいろいろ試しながらカブトムシに限定せずハウスを活用して楽しく生き物の飼育にとりくんでいきたいと考えています。ご意見やアイデアをぜひお寄せ下さい。 トンボ池のクヌギで初めてのセミの羽化確認! この日は、池のほとりのクヌギの木で隊員の3年生がアブラゼミのぬけがら2個を発見。(1つはまだ生きてはいましたが、うまく羽が抜けずに固まってしまった羽化失敗のものでした。写真右)クヌギの根元には「たぶんここから出てきたんだ!」という穴も見つかりました。トンボ池周辺でセミの幼虫が育っていることがきちんと確認できたのは、初めてです。 |
2016年7月18日(月) 黒カナブン発見! 23日の「夜の森の観察会」を行う森に下見に行ってきました。かつては上石神井にもたくさんあった雑木林(ぞうきばやし)ですが、今ものこるところはわずか。観察会で行くのはその一つですが、樹液の出ているクヌギの木には、なんと「むしろカブトムシよりめずらしい!」とスタッフも喜ぶクロカナブンもいました。「ピアノブラック」とよばれる美しい光沢のある黒。(写真右)23日の観察会でも会えるでしょうか。楽しみです! |
2016年7月15日(金) クロメダカ回収箱はこちら 5年生のバケツ稲の中でボウフラ(蚊の幼虫)をたいじする働きをしてくれたクロメダカ。 夏休み中、お家で飼えない場合は、この箱にもどしてもらうように保健室前に回収用のコンテナを設置しました。夏休み中も家のバケツで飼い続けてくれる場合は、9月に改めて箱を設置しますので、そこに入れて下さい。夏の間に卵を産んで増えるとうれしいですね。 |
2016年7月2日(土) かえってきた生き物たち 左上はトノサマバッタ。5月に卵からかえったばかりの幼虫を子ども達に分けて、家で飼育してもらっていました。今日の観察会に「大きくなったよ」と持ってきてくれたもの。 右上は今日バッタ原っぱで見つかったオンブバッタの幼虫。まだ5ミリほどの大きさですが、こちらは自然にバッタ原っぱで孵化したもの。かつて草1本生えていなかった校庭でバッタを見ることはほとんどありませんでしたが、バッタ原っぱを整備する中で少しずつですが、こうしてバッタたちがかえってくる場所になりました。 左下は頭までまっ赤なショウジョウトンボ。水中に水草がしげっているような池が好きだそうです。フトイの茎(くき)の上にとまってメスが来るのを待っているオスです。 右下はハチに見えますが、なんとカミキリムシの仲間トラフカミキリです。東門の近くで弱っていたのをジュニア隊員が見つけてきました。知らないとハチだと思ってしまいますが、このあたりでは見ることの少ないめずらしいカミキリムシです。クワの木が好きなので、東門のフェンスぞいに植えたクワの木にやってきたのでしょうか。 生き物は「すみか(かくれ家となるかげやすきま)」と「エサ」がある環境(かんきょう)を見つけると、自分からちゃんとそこにやってきます。そんな場所をいつも探していると言ってもいいかもしれません。一度すがたを消してしまった生き物たちがふたたび子ども達の近くにもどってくるよう、これからもみなさんと「生き物のすめる校庭」をつくっていきたいと思います。 |
2016年7月2日(土) このあざやかな色を見てください! トンボ池のほとりの岩の上でじっと羽を休めるオオシオカラトンボのオス(左)とカブクワハウス内でアシタバの葉を食べるキアゲハの幼虫。どちらも色あざやかでとてもきれいですね。トンボ池のまわりは今、まっ赤なショウジョウトンボ、黄色と黒のオオシオカラトンボのメス、イトトンボのなかま、チョウやカマキリ、テントウムシなど、ほかにも様々な生き物でいっぱいです。この写真は、隊員のMさんがスマホで撮影して送ってくれたものです。きれいに撮れていますね。みなさんもカメラや図鑑を持ってトンボ池に行ってみましょう! | |
2016年7月2日(土) シジュウカラ巣立ち間近!(2) 左(矢印)はヒナのふんをくわえて外にすてに行くシジュウカラの親。巣の中にはまだ7羽のヒナがいて、親鳥がエサを運んでくるのを待っています。中には出口までジャンプして、もう今にも巣立ちそうなヒナもいます。そんな様子をこの日の定例観察会の参加者みんなで観察しました(右)。この日の夕方の報告でも巣立ちはまだのようです。明日でしょうか・・・ 明日は日曜日ですが、だれか巣立ちの様子を観察できた運のいい人がいたら、ぜひ報告をお願いします。 |
2016年7月1日(金) シジュウカラ巣立ち直前! 中庭の巣箱の中の今日の映像です。シジュウカラはここで今年2回目の子育てですが、いよいよその2回目も巣立ちの日が近いようです。巣箱の中を見られるモニターテレビの画像を見ると、7羽のヒナがおし合いながら巣立ちのタイミングをみはからっているようです。 明日はちょうど定例のトンボ池ミニ観察会です。お天気もよさそうだし、もしかすると巣立つしゅんかんを見ることができるかもしれません。楽しみですね! |
2016年6月26日(日) 紅花(べにばな)開花 1、紅花の色の変化(左上) 2、畑のミントの花にはハムシの仲間(右上) 3、ハグロトンボ?が図書館裏に(左下) 4、古代ハスの葉が一本だけ立ち上がりました(右下) |
2016年6月18日(土) アゲハチョウ羽化 今年とりくんでいるチョウの羽化観察プロジェクト。今日もカブクワハウスに羽化したナミアゲハのすがたが見られました。この時期はいろいろなチョウやガのなかまが育つすがたが観察できます。学校などで飼育しているカイコは5齢(れい)で8センチくらいまで育ち、そろそろまゆを作り始めるはず。右下は図書室のうらにたくさんいたカノコガ。ガは夜行性のものが多いですがカノコガは昼間にひらひらとチョウのように飛んでいます。オスとメスがくっついて交尾(こうび)して産卵のじゅんびをしています。 |
2016年6月16日(木) シジュウカラふたたび!! またまたヒナがかえりました!!5月30日に新しい卵が見られ、6月2日にさらに卵が増えていました。その後、時々親鳥が卵を温めているようでしたが、前回と比べて親鳥不在の時が多く、ひょっとしたら孵化(ふか=たまごからヒナがかえること)しないのでは、と思っていました。 ところが・・・今日の中休みにヒナが動いているのが見られました。巣箱の中があまり明るくないので何羽いるのかよく分かりませんが、複数のヒナが元気に動いています。これから毎日、またヒナのかわいい姿を見られるのがうれしいです。 (情報提供:理科の山中先生より) 中庭のさくらの木にかけた巣箱で今年2回目のシジュカラの子育てが始まったようです。 卵はいくつあるかな?親鳥はどうやってひなを育てていくのかな?一日何回くらいえさを運んでくるだろう?えさはどんなものだろう?・・・ テレビカメラを通して中を見るのは楽しいですね。でもそれだけでなく、実さいに中庭で外から観察した方がよくわかることもあります。ぜひ友達と、先生と、クラスで・・・観察しながらシジュウカラの子育てを見守ってください。 ★かえったばかりのピンク色のひな(左上・矢印)・ひなと卵をあたためるシジュカラの親鳥(右上) 昼休みに理科室前と理科室内のライブカメラのモニター前に集まって観察する子ども達(下の2枚) |
2016年6月14日(火) ギンヤンマが教室でも羽化しています 1年生の教室で飼育しているギンヤンマのヤゴ。次々と羽化しているようです。写真は羽化したあとにのこされたぬけがら。2ひき分が重なっていますね。 3年生は教室の班ごとに飼育しているようです。どのくらい羽化したかな。 羽化はだいたい夜のうちに行われるので、教室に入るときれいに羽を広げた大きなギンヤンマのすがたが見られる朝があることでしょう。 家でヤゴの飼育をしている人は、ぜひ羽化のとちゅうのようすも観察して、写真がとれたら送って下さい! |
2016年6月13日(月) バケツ稲にもクロメダカ 5年生がとりくんでいるバケツ稲(いね=お米)の中に、今年もプールで育ったクロメダカを入れて活用していただきました。クロメダカは、バケツ稲に発生するボウフラ(=蚊(か)の幼虫)などをエサとして食べてくれるので蚊の発生を農薬などを使わずに効果的におさえるはたらきが期待できます。バケツの中は小さいけれど本物の田んぼと同じ。本物の田んぼもいろいろな生き物がバランスよくいる方がきっとおいしいよいお米ができるはず・・・そんな田んぼの環境(かんきょう)問題にも学習が発展していくかな。この時期は天気が続くとバケツの水が急にへったり、また雨が続くとあふれたりしがちです。水が多くなるとメダカは自分から外に飛び出してしまうこともあるので、5年生のみなさん、バケツの水の量を時々見て下さいね。(夏休みにバケツ稲を家に持ち帰る時、メダカがいると運ぶのが大変だと思います。家でもメダカを入れて観察したい人はペットボトルなどにメダカを入れて別に持ち帰ることをおすすめします。メダカを持ち帰らないという人はコンテナボックスを用意しておくので、そこにメダカをもどして下さい。) |
2016年6月11日(土) 梅雨の晴れ間のトンボ池 トンボ池はいま、とってもにぎやか。色とりどりのトンボが飛びかっています。 水面にはアサザの黄色い花。プールからはトンボを追いかけてハクセキレイがやってきたりもします。すきとおった水をのぞくとクロメダカのむれがサッとにげていきます。 さあ、このトンボは何かな?図鑑を持ってトンボ池へゴー! |
2016年6月9日(木) アゲハが羽化しました カブクワハウスの中で今年初めてのアゲハチョウ(ナミアゲハ)の羽化(うか=さなぎから出てチョウになること)がかくにんされました。(左上) 右の2枚は前蛹(ぜんよう)といって幼虫がさなぎになるじゅんびをしているじょうたい。右上がナミアゲハ、右下はカラスアゲハの前蛹です。アシタバの葉にはキアゲハの幼虫(左下)もいます。 アゲハチョウのなかまは、これから夏にかけて産卵~羽化をくりかえします。しいく&観察にはもってこいの生き物ですから、みなさんもぜひ卵や幼虫を探してかってみましょう。 ★おススメ参考図書「かえるよ!アゲハ」(リブリオ出版)※現在お店では買えません。図書館でかりましょう。 ※アゲハの本はほかにもたくさん出ているので自分でも探してみましょう。 |
2016年6月4日(土) アゲハの幼虫がさなぎになりました 今年カブクワハウスでとりくんでいる「チョウの羽化観察プロジェクト」。ミカン・サンショ・アシタバなどの植物の葉でアゲハやキアゲハなどの幼虫が育っています。この日は終齢(しゅうれい)幼虫がさなぎになる場所をもとめて歩きまわる様子(左下)や、すでにさなぎになったもの(右下)、さらに卵からアゲハの幼虫が出てくる孵化(ふか)のしゅんかんが観察できました。 トンボ池の中からは、オオシオカラトンボのヤゴ(左上)も見つかりました。 池のほとりでは、お父さん・お母さんスタッフが、明日のしぜん教室「プールの生き物について知ろう・プールのヤゴ救出大作戦」に向け、ヤゴのえさとなるアカムシ(=ユスリカの幼虫)をペットボトルに小分けにする作業(右上)をして下さいました。さて、明日はプールからどんな生き物が見つかることでしょう。 |
2016年5月31日(月) カラスの巣(す) 校庭のエノキに作られたハシブトガラスの巣。おひっこししてもらうために昨日学校が業者さんにたのんでとりはずしました。上の写真は今日、中庭のサクラの木の下におかれたとりはずした巣です。カラスの巣だけあって、かなりの大きさですね。材料も木のえだだけでなく、はりがねハンバーがたくさん使われているのがわかります。あの太いはりがねをよくじょうずに曲げて組み合わせたものですね。よく見ると巣の中にはS字フックまであります。みなさんのお家のベランダから持っていかれたものはありませんか。 都会ではカラスが巣を作るのに必要な高い木はどんどんへっていますが、そんな中でも都会のカラスは人間の作ったハンガーなどの材料も上手に取り入れて、たくましく巣作りをしていることがよくわかります。 さて、せっかく作った巣をはずされてしまったカラス。次はどこに巣を作るでしょう。どこかにあまり人間の目につかないちょうどよい高さの木が見つかるといいですね。 |
2016年5月28日(土) トンボ池の「かいぼり」をしました 年に一度の池の大そうじ=「かいぼり」。池の底から久しぶりにすがたをあらわしたのは、トンボ池の主(ぬし)?の大ドジョウ(左上)。池を作った15年以上むかしに石神井川でつかまえて入れた2匹のうちの1匹と思われます。長生きなのもびっくりですが、15センチにもなるその大きさにみんなびっくり。この日は島のフトイのくきに羽化したばかりのアカトンボやイトトンボが羽化がらの上にとまっているすがたがたくさん見られました。まさにトンボのきせつのはじまりです。水の中にも大きく成長したヤゴ(左下)がたくさんいました。ふだんは水草のかげでなかなかそのすがたが見られませんが、トンボ池には魚もいます。クロメダカより大きな魚はモツゴ(クチボソ)(右下)です。 プールにはギンヤンマなどのトンボのヤゴはもちろん、おなかが卵でぱんぱんにふくれたクロメダカがたくさんいました。(右上)おなかからぶら下がるオレンジ色のつぶはたまごです。 | |
カマキリの幼虫はこんなに小さい時からちゃんとカマキリの形です。(左上) バッタ原っぱにいたトノサマバッタ。前回よりだいぶ大きくなりましたが、まだ幼虫。(左下) ガマの葉についたアブラムシを食べに来ていたのは星が二つのナミテントウ(右上) 隊員のTさんが家で羽化させたのを持ってきてくれたカブトムシ(右下) ※ほかにもまだまだ生き物がいっぱい!みなさんもぜひ上小トンボ池へ~ |
2016年5月25日(水) トンボ池ではありませんが、体育館のうらの「はたけプロジェクト」の畑からの報告です。左上は今日植えた「黄もちトウモロコシ」の苗(なえ)。これはは在来種(ざいらいしゅ=日本にむかしからある種類)のトウモロコシで、むかしながらの味わい、つまりあまりあまくありません。上のまん中はやはり今日植えた「下仁田(しもにた)ネギ」の苗。ただし、産地の下仁田(ぐんま県)から持ち出したネギは、土、気こうなどがちがうため、殿様(とのさま)ネギともよばれるりっぱな下仁田ネギには育たないそうですがいちおうネギにはなるはず。右上の花はわかるかな?そう。ジャガイモの花です。下の写真はもうわかりますね。五月の太陽の光をいっぱいあびてすくすくと育ち、そろそろしゅうかくの時をむかえたものもあります。探検隊の畑にはほかにもおもしろい野菜やハーブがいっぱいあります。みなさんも観察に来てください。 |
2016年5月15日(日) 校庭の木にカラスが巣づくりをはじめました 校庭の南がわのエノキの木の高いところにハシブトガラスが巣作りを始めました。(左の写真の赤い→のところ・黄色の→は巣のざいりょうとなるえだをくわえて巣に向かう親鳥・右はそのアップ) この季節はシジュウカラだけではなく、いろいろな鳥が子どもを育てます。カラスも同じ。 子育て中の親鳥はとても用心深くなり、巣に敵を近づけないようにして子どもを守ります。これもどの鳥も同じ。ただ、カラスは大型の鳥で巣に近づいた人間を遠ざけようと人間のすぐそばまで飛んできたり、時には足で人間をこうげきするような行動を見せたりすることがあります。カラスはふだんは自分から人間に近づくようなことはしないし、もちろん人間をおそうようなこともないのですが、この時期だけは子どもを守ることに必死なのです。気づかずにカラスの巣の近くに行ってしまった人間を追いはらおうとこうげきしてくるわけです。 本当はカラスだって自然の一部なので、その子育てもそっと見守ってやりたいところですが、さすがに小学校の校庭ではそうもいかないかもしれません。どこか別の人間があまり近づかない場所にうつって巣作りをしてもらうよう先生方が対応して下さることと思います。それまでの間、とりあえずはカラスの巣のある木のそばには近づかないようにしましょう。 カラスは10m以上の高い木の上に巣を作る習性がある鳥です。でも上石神井にもそういう高い木がある森や林は年々少なくなってきています。このカラスも今年は仕方なく学校の校庭にやってきたのかもしれません。カラスの巣の問題から、私たちの町の自然、生き物と環境(かんきょう)の問題についてもみなさんで考えてみてください。 |
2016年5月12日(木) シジュウカラ巣立つ!! 理科の山中先生から本日夕方いただいた報告です。(写真は9日に撮影した親鳥) 「9日に大きくなったヒナをみてびっくりしましたが、今日、巣立ちました。午後3時半に見たときは1羽残っていたのですが、先ほど(4時頃)見たら全部巣立っていて、巣箱は空っぽになっていました。朝はみんな巣箱にいました。今日は理科室の空き時間に低学年が理科室の大きなテレビで見に来たのですが、3時間目に1年生が見た時には何羽かが出たり入ったりして練習していたそうです。4時間目に2年生が見た時は1羽残っていたそうです。5時間目に5年生が見た時は、その1羽が巣箱の中で出入り口と奥を行ったり来たりしていました。そのまま3時半頃まで残っていて、4時までの間に飛び立ったのですね。」 中庭のサクラの木に取りつけた巣箱にシジュウカラが巣を作りを始めたのが3月30日頃。卵を産んだのが確認できたのが4月13日ですから、卵を産んでから約1か月で巣立ったことになります。巣立ったヒナもしばらくの間は親といっしょに行動し、エサの取り方を教わったりしてだんだんと一人前へと成長していきます。校庭の木や、学校のまわりでこのシジュカラの家族に出会えるかもしれませんね。鳴き声がしたら、見上げて探してみましょう! |
2016年5月7日(土) ゴールデンウイーク トンボ池だより 中庭の巣箱の中のシジュカラのヒナが順調に育っています。(左上・写真は理科室前のモニターテレビより)8羽のヒナがエサを待っているので、親鳥は大いそがし。数分ごとにエサを運んできてヒナにあたえては、ヒナのふんをくわえて出ていきます。巣立ちまであと1週間といったところでしょうか。すでに巣の中で羽を広げてはばたきの練習をしているヒナもいました。巣立ちのしゅんかんを観察できるといいですね。 雨の少ないこの季節はトンボ池は鳥たちにとって貴重(きちょう)な水場です。トンボ池につながる水路の上流ではムクドリ・スズメ・キジバト・シジュカラなどたくさんの野鳥が水あびをしたり、水を飲んでいるすがたも観察できます。(右上・写真はシジュウカラ) 7日にはトンボ池わきの田んぼゾーンで稲(イネ=お米)の苗(なえ)を植える田植えをしました。小さいけれどメダカやオタマジャクシやヤゴのいる昔ながらの田んぼの自然を今年も再現します。見守って下さい。 梅の木には梅の実がたくさん実りました。そろそろ落ち始めたので、一部を収穫(しゅうかく)しました。おいしい梅ジュースができたら、夏の観察会で楽しみましょう。 |
2016年4月27日(水) シジュウカラのヒナがかえる! 中庭のサクラの木に取り付けた巣箱(すばこ)で、先週末、ついにシジュウカラのヒナがかえりました。ヒナのようす、エサを運んでくる親のシジュウカラのようすなど、理科室前に設置(せっち)した小型モニターで観察(かんさつ)することができます。いつ巣立(すだ)ちをするのか、注意深く観察しましょう。 |
2016年4月23日(土) 藤(ふじ)の花が満開 キアゲハのたまご発見! トンボ池の手前の藤棚(ふじだな)で白に藤色がまじったフジの花(左上)が見ごろをむかえています。よいかおりにさそわれてやってくるクマバチのすがたも見られます。校庭の梅(うめ)の木からは先日の強い風のせいか、青い梅の実が落ちていました。池のほとりには今年もベニバナの苗(なえ)を植えました。ベニバナは花から紅色(べにいろ=赤)の染料(せんりょう)を取るために日本で昔からさいばいされてきた作物です。アシタバの葉には、キアゲハのたまご(右下)がたくさん産みつけられているのを3年生隊員のN君がさっそく発見してくれました。今年はカブクワハウスを使ってみんなでキアゲハやアゲハチョウの成長の様子も観察していきたいと思います。そのためにチョウの食草(しょくそう=それぞれの幼虫が食べる決まった植物)となるアシタバやミカンの仲間をはち植えにして用意してあります。卵が見つかったはちは、さっそくカブクワハウスに入れました。 |
2016年4月21日(木) 巣箱モニターを設置しました! 中庭のサクラの木に取りつけた巣箱(すばこ)にシジュウカラが巣を作りました。この巣箱の中の様子は中に取り付けてある小型テレビカメラによって、理科室の大型テレビにうつるようになっています。今日からはいつでも巣箱の中のようすが観察できるように、理科室前に小型モニターを追加(ついか)して設置(せっち)しました。 今はメスがじっと卵(たまご)をあたためていて、時々オスがメスにエサをはこんできたり、メスが外にフンをしに出て行く様子が観察できます。運よくメスが立ち上がるところを見ることができると、メスの体の下にある卵も見ることができます。 さあ、卵はいくつあり、その卵がかえるのはいつでしょう。みなさんもぜひ巣の中の様子を観察してみて下さい。 |
2016年4月2日(土) きれいなのですが・・・外来種です 東門を入って右側の花だんの中が小さなお花畑になっています。その中に大きな青むらさき色のスミレ(上左写真)がたくさん咲いています。 「スミレハンドブック(文一総合出版刊)」で調べてみたところアメリカスミレサイシン’プリケアナ’という外来種のスミレのようです。以前にきっとだれかがここに植えたものがいつの間にかこんなにふえたのでしょう。 花だんに植えて花を楽しむ植物の中には、外国から人の手によって持ち込まれたもの(外来種=がいらいしゅ)や、人間の手によって品種改良されたもの(園芸種=えんげいしゅ)も多くあります。それ自体は悪いことではないのですが、花だんの外へ出て増えすぎたりすると、元もとあった日本の植物(在来種=ざいらいしゅ)を追いやってしまったり、植物と食べたり食べられたりする関係でつながっている他の生き物の生活をおびやかすなど、環境によくない影響(えいきょう)をあたえることもあるので注意が必要です。 最近、この季節によく見かけるようになったオレンジ色のきれいなケシ(上右写真)=ナガミヒナゲシも外来種です。小さな種を大量に作るため、一度増えてしまうと人間の手ではどうしようもなくなってしまいます。 トンボ池のまわりは、生き物のための庭=ビオトープです。たとえきれいでも、生態系(せいたいけい=生き物どうしのつながり)をこわすおそれのあるこれらの外来種が入りこんで増えないように気を付けて管理しています。 みなさんも身近な外来種について、調べてみましょう。 |
2016年4月1日(金) 春のトンボ池(2) ナズナの花にとまっていたのは、三角形の飛行機のような形がかっこいいビロードツリアブ(左)。ふわふわのビロードのような体と長い口吻(こうふん)が特ちょうです。空中の一点にまるで糸でつったように止まって飛ぶ(ホバリング)すがたから「ツリアブ」というそうです。成虫は春先だけに見られます。この日は気温が低かったため、飛ばずに花の上でじっとしていました。 先日6年生隊員が記念に植えていってくれたモモの苗木にもきれいな桃色の花(右)が咲きはじめました。桃の花というと3月の桃の節句の頃のイメージですが、自然では今ごろ咲くのですね。 |
2016年3月27日(日) 春のトンボ池 トンボ池の中の島ではフトイ(左上)の芽(め)が出てきました。島のフトイやガマなどの植物はヤゴが羽化したり、産卵したりする時に大切なものです。島にとびのったりしてふみつぶさないようにしてあげてくださいね。水面にはアサザ(左上)の丸い葉がたくさんうかびあがってきました。そのまわりをクロメダカのむれやオタマジャクシがすいすいと泳いでいます。プールの北側のフェンスにはアケビの花(左中)がたくさんさきはじめました。今年こそ食べるとあまいアケビの実がなってほしいなと思います。その下では、フキノトウが高くのびて花(右中)をさかせています。全体が白いのは「め花」、黄色いおしべが見えるのは「お花」です。池の東側ではユスラウメがあわいピンク色の花(左下)をたくさんさかせています。ユスラウメはきれいなルビーのような実がなり、食べられます。体育館のうらの北倉庫(きたそうこ)の入り口わきにも大きなユスラウメがありますね。カブクワハウスの前には今年はムラサキハナナ(ハナダイコン・ショカッサイ=右下)がさいています。 ほかにもたくさんの野草がいっせいに花をさかせ始めています。昆虫も動きはじめました。みなさんも春休みは図鑑をもってぜひトンボ池に観察に行ってみましょう! |
2016年3月5日(土) 啓 蟄 (けいちつ) 3月5日は暦(こよみ)の上では「啓蟄」(けいちつ)。冬ごもりしていた生き物たちが春を感じてすがたを見せる日とされています。冬の間、池の底でじっとしていたクロメダカたちもふたたび元気に泳ぎ始めていました。トンボの幼虫、ヤゴもだいぶ大きくなっていました。それぞれギンヤンマ(左上)、イトトンボ(右上左)、シオカラトンボ(左下・右上右)のヤゴです。カブクワハウスには地域のサポーターの方がカブトムシの幼虫(右下)を届けて下さいました。 |
2016年2月29日(土) フキノトウが出ました トンボ池のヒキガエルの産卵はひと段落ついたようです。池の南側(プール側)の土手の上ではフキノトウがふくらんできました。フキノトウはフキという植物の花です。フキノトウにはへちまなどと同じように、お花とめ花があります。今はまだ花は開いていないつぼみのじょうたいですが、開くとお花はおしべがあるので黄色、め花はただの白い花となります。 まだあまり草のみどりがめだたない地面ですが、よく見るとオオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウなど小さな春の花がさき始めています。ほかにもどんな花がさいているか図鑑やカメラをもって観察に来て下さい。 |
2016年2月17日(木) ヒキガエルの産卵が始まりました ちょうど東京に春一番がふいた2月14日ころから今年もトンボ池にヒキガエルが産卵(さんらん)のために集まり始めました。地面の下の温度が6度くらいになると冬眠から目ざめるのだそうです。17日には5ペア以上のヒキガエルが池の中で抱接(ほうせつ=オスがメスのせなかにのって2匹で産卵のじゅんびをすること)しており、すでに産み落とされたばかりの卵もかくにんできました。 トンボ池でカエルのすがたが確認されたのは、昨年は2月27日、一昨年は3月4日でしたから、今年はいつもよりだいぶ早いようです。産卵はふつう1週間ほど続きます。ヒキガエルは森のカエルなので、産卵を終えた親カエルはふたたび落ち葉の下などにもどって、もう少しあたたかくなるまで「二度寝」をするのだそうです。 ※トンボ池では、観察のために卵やカエルにそっとさわるのはOKですが、産卵のじゃまをしたり、卵を持ちだしたりはしないで、やさしく見守ってあげて下さいね。 ★カエルなど自然の生き物にさわったあとは、手を洗うようにしましょう。 ★もっとくわしく知りたい人は「かえるよ!カエル」(リブリオ出版)がおススメ。ヒキガエルの生態からオタマジャクシの飼い方まで大変くわしくわかります。(現在絶版。図書館で探しましょう) |
2016年2月6日(土) 立 春 2月4日は立春でした。校庭の梅の花もだいぶ開花が進んできました。トンボ池は一見したところは、冬枯れ(ふゆがれ)の景色ですが、池やプールの中にはだいぶ大きくなったギンヤンマなどヤゴのすがたが見られました。クヌギの枝で小さな虫を探しているのは、キツツキのなかまのコゲラ(右下)です。松の木にまいたこもの下には、寒い冬をのりこえたさまざまな生き物のすがたも見られました。(→詳細は「活動日誌」) トンボ池にヒキガエルが産卵のためにやってくる日もそろそろでしょう。昨年は2月27日でしたが、今年はいつ来るかな?カエルのすがたを見つけた人は、ぜひ連らくを下さい! |
2016年1月26日(火) 梅の花がさきはじめました! 南校舎しょうこう口の前の梅の花がさきはじめたようです。上石神井小学童クラブの先生から、さっそく次のような報告と写真がとどきました。 「本日、梅が咲いているのに気付きました。 昨日は、梅の木を見ていなかったので確実ではありませんが今日もしくはこの2、3 日に開花したものと思われます。」 この数日、東京も朝は氷点下(ひょうてんか=0度より下)の気温が続いていますが、春はかくじつに近づいてきているのですね。ここの梅の木は、毎年2月に入ってからさくことが多いので、やはり今年は早いようです。みなさんもさっそく自分の目で見て、梅の花のかおりもかくにんしてみましょう! ★6日の観察会参加者でやった「開花日予想クイズ」。正解者はいたかな?(一応24~26日を正解にしますね) |
2016年1月17日(日) モグラのトンネル(その2) お正月明けに発見されたモグラのトンネル。バッタ原っぱだけでなく、トンボ池のまわりにも広がってきたようです。モグラがトンネルをほり進める時に出た土を地上におし上げた「もぐら塚(づか)」が池のまわりでもたくさん見つかります。(写真左) 先日みんなでほってトンネルの観察をした場所に、板をしいておいたのですが、その板をどけてみると、同じ場所にまたちゃんとトンネルがほられていることがわかり(写真右)、モグラがこの場所にすみついて、行ったり来たりしていることもかくにんできました。 |
2016年1月6日(水) 梅のつぼみがふくらみはじめました! お正月にあたたかい日が続いたためか、上小の校庭の梅のつぼみもふくらみはじめています。いつもだと2月の中ごろにさきはじめるしょうこう口横のこの梅。今年はだいぶ早くさくのではないでしょうか。つぼみを一つとって、中をわってみると、まだ花のにおいこそしませんが、黄色いおしべはもうしっかりできていました。 そこでこの日のトンボ池観察会の参加者で、この梅の木の開花日の予想をしてみました。それぞれ自分なりの予想日をジュニアリーダーさんのメモに記録しておいてもらい、これから毎日観察を続けることにしました。さて、ぴったり賞となる人がいるかな? みなさんも自分の目でつぼみの大きさを見て、自分なりの予想をしてみましょう。 |
2016年1月6日(水) バッタ原っぱにモグラあらわれる! なんと、校庭のバッタ原っぱに、もこもこと小さな土の山がならんでいました。 これは、モグラが地面の下のトンネルをほったしょうこです。 校庭にトンボ池やバッタ原っぱを作ってから16年がたちますが、これまで校庭でモグラを確認したことはありません。いったいどこからやってきたのでしょう? 観察会の参加者で、山の下の部分をそっとほってみました。すると直径数センチメートルのトンネルが南北にずっとつながっていることが確認できました。 モグラはタヌキやネズミなどと同じ身近な野生の哺乳類(ほにゅうるい)ですが、そのすがたを直接見ることはめったにありませんね。 上石神井でもモグラが住めるような畑や林はどんどんへっています。そんな中で「すみかとエサがあれば、一度いなくなった生き物もよびもどせるのではないか。」という考え方で、校庭に生き物のための庭=「ビオトープ」としてのトンボ池やバッタ原っぱを作ったのですが、どうやら少しずつですが、確実に生き物がもどってきているようで、うれしいですね。 |
2016年1月1日(金) 日の入りを見よう! 新年あけましておめでとうございます。 今年も上石神井の町で、楽しく身近な自然を観察しましょう。 さて、「初日の出」を見た方はいらっしゃいますか。 では「初日の入り」は、どうでしょう? 上の写真は、1月1日の上石神井の日の入りです。スタッフのつとむさんが、屋根に上って撮影したというもの。しずむ太陽の右側に富士山が見えているのがわかりますか。この時期、上石神井付近では、太陽がちょうど富士山のあたりにしずんでいくのが観察できます。すでに冬至(とうじ=太陽が一番南よりにしずむ日でもあります)はすぎていますから、太陽がしずむ位置は毎日少しずつ北にずれていきます。みなさんの家の近く、あるいは家のベランダなどから日の入りが見えませんか。富士山はどうでしょう?観察してみましょう。もちろん観察する場所によって位置はずれて見えるので、いつ、どこから見ると太陽がどのあたりにしずむか記録しておくのもいいですね。写真も撮って、ぜひ送って下さい。 (よい子は屋根に上るのは、きけんですからやめましょう!) |
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